求められる資質を身につけた看護師になる

まずは体力

看護師に求められる資質としてまず挙げられるのが体力です。立ち仕事で常に動き回っていますし、夜勤は勤務時間が長いです。また、内科などで働く場合は風邪やウイルスに注意しなければなりません。身体が資本なので、最低限の体力は身につけておきたいところです。

適切な観察力

業務において必要とされる能力が観察力です。患者の様子を観察し、些細な変化にも気付けるようにしなければなりません。それに加えて、「こうしたほうが良い」と判断した際にすぐに行動できる瞬発力も求められます。患者だけではなく、ご家族に対しても目配りが必要です。患者とそのご家族、同時進行で様子を見なければならないので難しく感じるかもしれませんが、これは経験を積んでいく中で鍛えることができます。意識的に周囲の様子を観察するようにして業務に取り組みましょう。

コミュニケーション力

看護師は様々な人とコミュニケーションを取ります。患者やそのご家族は当然ですが、医師を始めとした医療スタッフと連携しながら医療を提供します。人間関係を穏やかに保つことも大切ですが、正しい情報や自分の考えを的確に伝える力が求められます。周囲と理解を深めながら、患者の治療に取り組む姿勢が必要です。

看護師としての向上心

医療は日々進化しています。医師は当然ながら、看護師も常に新しい知識を吸収していかなければなりません。古い知識のままでいると、仕事に付いていけなくなるばかりか、患者に最適な医療を提供することができません。医療の変化に柔軟に対応し、新たな学びを得る向上心が求められます。これは、若い看護師に限ったことではありません。

切り替えの早さ

看護師はストレスの大きい仕事です。ストレスで雁字搦めになり、離職という道を選ぶ人も少なくありません。ストレスがあるのは仕方のないことです。大切なのは、ストレスをため込まず上手に解消する術を身につけることです。オフの時はリフレッシュに専念できる切り替えの早さが必要です。

明るさ

病気や怪我をしている患者は心が弱っています。そういった状況で看護師の機嫌が悪ければ、病院全体が暗い雰囲気になります。また、患者の回復にも良い影響を与えません。サービス業ではないので過剰な対応は不要ですが、忙しい中でも穏やかに患者と接することが求められます。明るく笑顔のある対応を意識しましょう。

タフさ

重症患者への対応や患者の死など、つらい場面に出くわすことも多い仕事です。そのため、精神的なタフさが求められます。重症患者に対しても優しく声をかけ、励まし、前向きな気持ちになってもらえるように接しましょう。それを積み重ねることで、周囲から信頼される存在になれます。