働きやすい環境をつくる
大切なのは福利厚生
病院側は、人手不足を解消するためには看護師にとって魅力的な環境を用意しなければなりません。働きやすいと思ってもらう必要があります。夜勤手当や残業手当は収入面を重視する看護師にとって大切なものです。また、AIを導入することで業務が効率化され、看護師の負担を軽減することができます。看護師のライフスタイルに寄り添い、時短勤務や院内託児所を導入するのも効果的です。育児支援は女性の多い看護師にとって重要なポイントです。出産を機に離職した後に復職を考える看護師にとって、子育てとの両立が可能な環境であるかどうかは最も大切だからです。また、ハードな業務に連日追われている看護師にとって、有給休暇や看護休暇が取りやすいかどうかも気になる点です。さらに、スキルアップを目指す看護師やブランクから復帰する看護師に向けた研修制度も必要です。
これらは基本的なことですが、それ以外の部分を充実させて人材確保に取り組んでいる病院も多いです。そこでカギとなるのが福利厚生です。以下に、実際に導入されている福利厚生の例を紹介します。
どのような福利厚生があるのか
社会保険の加入くらいしか福利厚生らしいサービスがないことに不満を感じている看護師は多いです。どこの職場でもそうだろうから仕方がないと諦めている人もいるでしょう。しかし、中には福利厚生を充実させて看護師のモチベーション維持に取り組んでいるところがあります。
手当で言えば、夜勤手当や住宅手当といった一般的なものに加え、夜勤時のタクシー代補助手当やユニフォーム補助手当、食事補助手当などがあります。また、レジャー関連の割引や特典を用意しているケースもあります。リゾートホテルが半額以下で利用可能だったり、スポーツクラブを格安で利用できるなど、様々な特典が用意されています。共済会があるところなら、医療費や保険に対する補助があります。また、年に一度、宿泊補助が出る職場の場合、あらかじめ看護師が長期休暇を取得することを前提としているため、有休休暇を取りやすい環境です。
こういった福利厚生については、転職エージェントなどの転職支援サービスを利用することで知ることができます。求人誌やハローワークの情報だけでは詳細な福利厚生の内容を知ることができません。社会保険や労働保険の加入は当然ですが、それ以外の福利厚生が充実している職場なら心身の負担が少ない環境で働けます。また、様々な補助のおかげで受け取る給料以上のメリットを得られます。
CATEGORY:人手不足による負担を軽くする取り組み
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