需要拡大中!看護師のお仕事

看護師の人手不足が続く原因

まずは現状と原因を把握することから

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人手不足の現状

現状、どこの現場でも看護師が不足しており、それは年々深刻化しています。毎年約5万人の看護師が就業しており、現在の就業者数は150万人以上です。就業先は病院やクリニック、老人介護施設など多岐にわたりますが、割合としては病院勤務の看護師が半数以上を占めています。150万人という数字だけを見ると多いようにも感じますが、実際にはどこの現場でも人手不足です。
人手不足の現状は、世界と比較すると分かりやすいです。100病床あたりの看護師数を国ごとに見ていくと、イギリスが200人、アメリカが141人、イタリアが136人です。それに比べて日本は38人と、非常に少ないことが分かります。看護師は患者の命を預かる緊張感のある仕事です。しかし、多忙を極め、余裕のない状態で業務をすることで、看護の質が低下する恐れがあります。患者に対して安全かつ安心な医療を提供するためにも、さらなる人材の確保が求められます。

業務量の多さと責任の重さ

人手不足の主な原因として挙げられるのは、「業務量が多く責任が重い」ことです。看護師は医師のサポートと患者の生活援助が主な仕事ですが、医師のサポートは点滴や投薬などの業務が多いため、患者の生活援助に多くの時間を割けられない傾向にあります。人手が足りないので、すべての患者に対して時間をかけて接することができません。経験やスキルのある人なら業務時間内にすべての業務を終わらせることができるかもしれませんが、多くの看護師は残業に追われています。また、命に関わる仕事なので、手を抜くことは絶対にできません。業務が多忙なことに加えて責任も重たい仕事ゆえ、働き続けることに不安を感じて離職する看護師が多いのです。

夜勤の存在

病院で勤務する場合、夜勤が発生します。夜勤帯は日勤帯に比べて看護師の配置数が少ないです。急患や緊急入院の対応があると、休息を取れないほど忙しくなります。また、人間本来の生活リズムとは反する時間帯に働くので、健康状態が不安定になります。人手不足の職場だと有休を取るのも難しく、心身を十分に休ませることができません。こういった余裕のない状況が看護師の負担となり、離職するケースが多いです。特に、小さい子どもを育てながら働く場合、こういった勤務形態では無理でしょう。仕事とプライベートのバランスを保つことが難しいと考え離職するケースは少なくありません。夜勤のない環境で看護師として働きたいのであれば、病院は難しいでしょう。クリニックなど、夜勤の発生しない職場を選ぶ必要があります。

CATEGORY:人手不足による負担を軽くする取り組み,憧れの職業「看護師」を目指す

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